好きな音楽を勝手に紹介 〜じゃがたら〜
好きな音楽を自由に書きたい
僕が若いころ音楽に求めていたものは「勇気」「癒し」「熱量」だったとこの年になっても思う。
なので自分でも解っているが、少し青臭いのだ。
好きなビート、リズムに腰を揺らし、希望をくれる言葉に心を揺らしていたのだなと思う。
ただ、それだけでは、なかなか盛り上がれなくなってきたのが音楽関係の仕事をしてから。
単純な言葉、素直な言葉が物足りなく、何かを探さないといけないと思い始めていた。
そんな時に出会ったのが、新宿ゴールデン街カボシャールの奈美さんだった。
奈美さんは僕より一回り上のお姉さん。
人生経験も抱負な僕にとっての「お姉ちゃん」だった。
社会人になり、酒の飲み方も覚え、仕事の終わりにヨナヨナ奈美さんのところで呑んでいた。
仕事の愚痴、生活の愚痴、音楽の楽しさ、仕事の面白さ。。。
奈美さんはなんでも聞いてくれて、一緒に呑んでくれた。
ここで、初めて「キンミヤ」なんてのも覚えた。
呑み過ぎて呑み過ぎて、酔っぱらった奈美さんにキスされたのも覚えている。
キスといっても愛情とかでなく友情のキスなのかね???
奈美さんがなんでキスしたくなったのかはいまだによくわからない。
そんな日。
仕事で落ち込んだ僕はまた奈美さんのところに向かった。
その時の奈美さんは上機嫌で踊っていた。
僕「誰ですか??これ??」
奈美さん「知らないのかよーーじゃがたらだよ~」
ここで初めて「じゃがたら」を知った。
あの時聴いたのは確か「岬で待つわ」だったかな、、、
「スピードさらにスピード もっとゆっくり急げ」
なんじゃこりゃ??
スピードは上げていくんじゃないのかな?僕の幼い解釈はそんなもんだった。
でも、ビートと聴くうちに「興奮と冷静」がお互いに高まってきたのを覚えている。
興奮状態の中の冷静さ
「もっとゆっくり急いでいる」
そんな感じを狭いバーの中で次第に奈美さんと一緒に踊りながら感じていた。
その中で僕が刺さったのが、、、
「もうがまんできない」
作詞曲 江戸アケミ
ちょっとのひずみなら
何とかやれる
ちょっとのひずみならば
がまん次第で何とかやれる
日々の暮らしには辛抱が
大切だから
心のもちようさ
ちょっとの裏切りなら
水に流せる
ちょっとの裏切りならば
水に流してしまおう
人の愛には打算が
いつもついてまわるものさ
心のもちようさ
ちょっとの甘い罠には
はめられもする
ちょっとの甘い罠には
軽くはまってみせる
弱いアンタのおつむにゃ
せこさかげんがちょうどさ
心のもちようさ
ちょっとの搾取なら
がまん出来る
ちょっとの搾取ならば
誰だってそりゃあがまん出来るさ
それがちょっとの搾取ならば
心のもちようさ 心のもちようさ
心のもちようさ 心のもちようさ
心のもちようさ 心のもちようさ
心のもちようさ 心のもちようさ
レゲエビートに載せたメッセージ
サビは「心のもちようさ」と歌っているけど、本当はそうじゃないよね。
こんなゆったりなビートだけどすごく怒っている。
こんなに怒っている音楽に触れたのは初めてだったかもしれない。
「いいかげんにしろよ」という激しいメッセージを感じる。
こういうことなんだよな。音楽のメッセージって。
こういう風に気にかけはじめたら、より音楽が好きになった。
歌詞ってもちろんだけど伝えたいことがすごく詰まっている。
そして、その中にいろいろな意味が入っている。
当たり前に聴いていた今までの音源もよりメッセージが届くようになったのはこの曲のおかげだと思う。
「じゃがたら」ありがとう
「江戸アケミ」ありがとう
そして、「なみちゃん」ありがとう
「なみちゃん」も「江戸アケミ」も高知出身だね。
向こうの世界では合ったな??
なみちゃんはすぐにキスして誰とでも仲良くなるから、寂しくないね!
酒もたんまりあるし、二日酔いもなさそうだ!!
呑みすぎでも大丈夫だな。
楽しいのが好きななみちゃんだから!!
じゃがたらから奈美さんの話になりましたが、これも音楽の出会いなのです。
いい音楽は、何処にでも転がっている。
そして、色々な人が教えてくれる。
久々になみさんの事を思い出し、自分でも書いてよかったと思いました。
また、音楽について書こう。